この日、大潮で夕方大きく潮が引くので釣りの前にワカメ(めかぶ)採りをしようと
宇治島北東岸に上陸する。わかめはすぐに採れるのでひとりボートで待機する。
あたりは砂地で水深1〜2m、小魚は泳ぎ回り砂の上にはヒトデが点々と分布。
「おんや?なんだろね?1m間隔程度に盆栽の木がたくさん生えている・・・・・・」
こんなの今まで見たことがないけど?前からおったんじゃろか?ボートフックで
根本を掘りフックに引っかけて抜きあげてみた。ここれは・・・でも?ちょっと違う。
以前白石の水道で釣り上げたウミエラと似てはいるが・・・。砂に埋まってる部分
はまさにウミエラであるが水中に広がってる部分はエラ状ではなく、ぶよぶよの
なまこの感触でぶつぶつの部分から触手が出て木の枝葉のように見えていた。
ウミエラは水深20m以上の深い海底に生息するので生息場所が全く違うのだ。

翌21日、インターネットで調べてすぐに正体判明!「ウミサボテン」だった。

標準和名 学名
ウミサボテン Cavernularia obesa

分類 :刺胞動物門>花虫鋼> 八放サンゴ亜鋼>ウミエラ目>ウミサボテン亜目>ウミサボテン科

夜、砂地の海底に、根元を砂の中に差し込んで、立っている。 その様子は、いかにも
海中のサボテンに見える。この時は、大きさが50cmもあり、刺激を受けると発光する。
日中は、10cm以下に縮み、砂の中に隠れている。ウミサボテンの体は、たくさんの小さな
個虫(こちゅう:ポリプ)の集合体で出来ていて、このポリプで流れてくるプランクトンを
捕食する。大分の漁師は「うみちんぽ」と呼ぶらしい。色の薄い部分が砂に刺さっている。
昼間は砂に潜っているらしいのだけれど、夕方で暗くなり始めていたせいか、海中に
大きく開いていました。刺激すると光るのかぁ!いつの日か試してみよう!

珍しい物ではないけど、初めて見つけたというか気づいたということで載せてみました。

正体がわかった事だし次なる疑問が・・・きっと味わった事のない珍味に違いない。