多度津でイイダコ釣り。前の週、一人200匹の爆釣だったがなぜか半分以下のペースだ。
漁船が多数、釣り船の間を底引きしてゆく。釣果が半減なので嫌がらせと感じてしまう。
「なんだなんだ?よ〜引くど!」なななんとサトさんのイイダコテンヤに「ニベ」が釣れた。
ほんに珍し!しばらくして mebaru.com 最長老のKさんに大物ヒット〜!ジーーー!っと
糸が勢いよく出て行く!右へ左へ行ったり来たりでなかなかリールが巻けない。青物か?
鮫かも?青物なら良いが。かなりの格闘の末、だいぶあがってきたと思ったら、突然糸が
ふけ、大座布団がジャンプした。な〜んにゃ〜エイかぁ!しかしその後もエイは疲れる事を
知らず、少し巻いては走るを繰り返し、2度3度空を飛んだ。何度目だか水面近くまで巻いた
時、私が助っ人にと、イイダコ仕掛けを投げ、見事口に引っかけた。やったーこれで2馬力
だ!と思った瞬間、「バキッ!」 Kさんの竿が根本から折れた。結局バトンタッチしただけで
また1馬力に逆戻りだ。なんやねん?それでも時間を掛けて浮かせた時、サトさんが網を
入れるが、幅90cm以上のエイが掬えるはずがない。今度はキャビンに転がっていた、先が
U字になった鉄の棒をサトさんがギャフ代わりにエラめがけ突っ込む。すっぽりエラのアナに
入り見事フック!懸命に引き上げた。横幅90cmオーバーのナルトビエイだった。見事なチー
ムワークが功を奏し、上がるはずのない大エイを釣り上げた。満72歳のKさんは肩を上下に
ハーハーハーハー!息があがったまま、私も大汗をかいた。

顔かたちからトビエイに違いないが、マダラトビエイが白い斑点なのに対し黒い斑点なので
無地のナルトビエイかマダラトビエイとの中間種かも知れない。

標準和名 学名
ナルトビエイ Aetobatus flagellum
エイ目・トビエイ上科・トビエイ科・マダラトビエイ属に分類

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もともとは有明海以南に多かったのだが、温暖化で海水温が上がったためか、瀬戸内に
多く現れるようになり、アサリの被害が多発した。それよりずっと昔は熱帯の海に生息し、
日本ではあまりみられなかったと言われている。とにかくアサリが大好物でイルカのような
顔を砂泥に突っ込んでアサリ等の貝類を掘り起こして、靴べらのような1枚の歯で貝殻を
噛み砕き中身だけを食べます。有明海や瀬戸内海のアサリの減少の犯人とされている。
尾の付け根に毒棘がある。尾の先端かと思っていた。イルカのような顔にステルス戦闘機
の様な胴体を持ち肉厚で重量がある。
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分類 :軟骨魚綱>エイ目>トビエイ上科トビエイ科マダラトビエイ属>ナルトビエイ